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2013年02月18日(月)

フィジーのさとうきび産業

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フィジーの産業で大きな割合を占めているのが「さとうきび(砂糖黍)の輸出」です。

フィジーの産業を支える「さとうきび」

外国からの飛行機がフィジー本島に近づくとまず眼下に見えてくるのは、青い海、サンゴ礁、措置て緑の大地にサトウキビ畑。

そして、フィジーの玄関口、ナンディ空港のゲートのすぐ外には、サトウキビを運ぶ貨車の線路が横切っています。

フィジーに到着した留学生は、さとうきび畑が続く景色を見ることでしょう。

フィジーのさとうきび畑
フィジーの西部、ナンディの郊外。

フィジーのサトウキビ産業の歴史

サトウキビの起源は、インドか、パプアニューギニアとも言われていますが、サトウキビは元々、フィジーにも自生していたようです。

フィジーにヨーロッパ人が来た当時

ヨーロッパ人がフィジーに初めて来た当時の当時のフィジー人は、サトウキビを噛んで味わったり、絞ってジュースを作り、食べ物の甘味料として使っていました。

フィジーで綿花栽培が行われていた

ヨーロッパ人は、アメリカで1860年代に市民戦争が起こり、コットンの供給が不足すると考え、フィジーで最初に綿花栽培を始めました。
ところが、市民戦争が終わると、アメリカの綿の供給が持ち直し、綿花栽培は廃れてしまいました。
その当時の名残なのでしょうか、フィジーで私がオーストラリア系フィジー人の家に行った時、綿花の木が一つありました。
(オーストラリア系フィジー人というのは、両親がフィジーのラウトカ市のサトウキビ会社で働いていた時に生まれたので、国籍はフィジーなのです。)

フィジーで最初のサトウキビ栽培

欧米人によるサトウキビの栽培は、1862年にフィジー東部のワカヤ島で始まりました。
これは今考えると、とても意外な場所です。
ワカヤ島は現在、カナダ人実業家の所有する超高級リゾートアイランドで、ハリウッドスターが自家用飛行機でくるところです。
トム・クルーズとニコール・キッドマンは結婚中も離婚後もリピーター、ミッシェルファイファー、その他がご愛用の島です。

また、フィジーは地方により、年間降水量がかなり違います。

現在は、雨の少ないフィジー本島(ビチレブ島)の西部と北部、そして、フィジー本島の北の大きな島バヌアレブ島の北部でサトウキビが栽培されています。
ところが最初は、雨が多い東部でも栽培されていて、サトウキビの水分が多すぎたので、やめました。
今は昔の名残のサトウキビ精製場だった建物がスバやナウソリに残っています。

インド人のフィジーへの入植

イギリスの植民地下で発展したさとうきび産業ですが、「人に雇われて働く」という概念がないフィジー人を労働力にするには大変だったのでしょうか、またもっと人手が必要だったのでしょうか。

フィジーの歴史」でもお伝えしたように、1879〜1916年代にフィジーと同じイギリスの植民地だったインドからプランテーション労働者がやってきました。

今でも『さとうきび畑のボスはインド人、その元でフィジー人が働く』という光景が多く見られ、収穫時期には別の地方から出稼ぎでやってくるローカルもいます。

というのも、未だに人が手で刈っているのです。すごいですね!

労働者としてやってきたインド人は、フィジーでインドの伝統的なカースト制度(身分階級)から新天地で解放され、フィジーに定着しました。
労働者は、南インドからやってきた人が多く、フィジーのインド料理は南インド系のものが多いです。
インド人が定着するにつれ、彼らを顧客ターゲットにしようと、インドから商人がやってきました。
「グジュラテ」と呼ばれる人たちで、街の商店主やフィジーの会社オーナーはこのグジュラテが多いです。

フィジーのさとうきび会社

フィジーでさとうきび会社といえば、FSC(Fiji Sugar Corporation)は、フィジーのさとうきびの独占会社です。
会社としては3000人近い従業員を抱えていますが、他にさとうきび産業に携わる20万人近いフィジーの人々の生活を支えています。

FSCは、植民地時代にオーストラリア人の幹部や職員が多く、働いていました。
その人たちが住んでいた住宅は今ではローカルのフィジー人のスタッフに使われています。
私は、そういった住宅のいくつもに滞在したことがありますが、どれも広い庭の中にコロニアル調の高い天井やベランダがあり、メイドルームも付いていて、当時の豊かな暮らしが想像できます。
中には景色が最高に素晴らしい丘の上、リゾートのビーチの隣、など一等地の住宅もありました。

さとうきびの精製工場は3箇所。
ラウトカ市とラキラキ、ランバサの3箇所にあります。

フィジーのさとうきび列車

前述したナンディ空港のゲート前のさとうきびの線路は本島南部のシガトカから西部のラウトカ市までつながる路線の一部です。
さとうきびの収穫シーズンは、年によって異なりますが、だいたい5月から11月くらいです。
収穫の最盛期にはトラックや貨車でたくさんのさとうきびが工場に運ばれます。

ランデブーがある場所は、ナンディタウン郊外のさとうきび畑に囲まれたとてものどかな場所、Uciwai(ウディワイ)です。
敷地の目の前には、さとうきびを運ぶさとうきび列車のレールがあり、収穫時期にはさとうきびを乗せて走る列車がたくさん見られます。


(さとうきび列車のレールをまるで映画の1シーンのように歩く留学生たち)

ちなみに、さとうきびは英語で
sugarcane

さとうきび列車は
sugarcane train

と呼ばれています。
運転席の後ろの外にいつもカバンがぶら下がっていて、ブラブラ揺れながら走っています。
あれは何?ときになるのですが、一説には弁当が中に入っているとか。

フィジーでさとうきび列車に乗ってみたい!

さとうきびの収穫シーズンが始まる初日、さとうきび列車が警笛を鳴らしながらやってきます。
私はあの警笛を聞くと、「ああ、やっと雨季が終わり、乾季がやってきたんだな!」と嬉しい気持ちになります。

さとうきびの貨車のスタッフに頼んで乗せてもらったゲストもいますが、フィジー本島南部のシガトカから観光用の列車に乗ることもできます。

観光用なので、さとうきびを運んでいません。
線路を利用しているだけなので、さとうきび列車と読んでいいのかわかりませんが。

さとうきび線路を利用した2つのルートがあります。
一つはフィジアンリゾートの前から出発してナタンドラビーチに行くツアーで、ゴルフコースの中やリゾートの中を通ったり、洞窟の横で一時停止したり、します。
もう一つは、フィジアンリゾートの前からシガトカタウンに行くツアーで、主にフィジアンリゾートに滞在している観光客が買い物ついでに乗るようです。

フィジーの砂糖

フィジーの砂糖はブラウンシュガーです。はじめは馴染めないかもしれませんが、実はその方が美味しいことに気づくでしょう。
スポンジケーキにするとちょっと色が濃いかな?と思うかもしれませんが、普段使いは別に問題はありません。
フィジーのローカルは紅茶をよく飲みますが、日本のようにレモンティーではなく、砂糖とミルクをいっぱいに入れます。
ブラウンシュガーは白砂糖よりも風味があり、優しい甘さです。
フィジーでこのブラウンシュガーになれると、観光客のいくようなカフェで白い砂糖を見ると違和感を覚えるようになりました。
砂糖の値段はもちろん、日本に比べると安いです。
フィジーでとれた砂糖の大半はヨーロッパに輸出されるそうです。
フィジーの新聞に、「ヨーロッパユニオンに売る価格が決まった」ことが大きくニュースとして取り上げられます。

さとうきびがなかったらいなかった生き物

さとうきび栽培が始まらなかったら、フィジーの景色はどんなになっていたでしょう。
フィジー本島西部で、サトウキビ畑のない風景は考えられないです。
さとうきび栽培のせいでフィジーにやってきたのは、人だけでなく、生き物もいます。

カエル

日本では、夏になると高価なカブト虫がデパートで売っているそうですが、フィジーでカブト虫といえば、シュガーケーンビートルといい、さとうきびにつく害虫で、嫌われています。
そのカブト虫退治として持ち込まれたのが、カエル。
オーストラリアでも同じ理由でカエルが持ち込まれましたが、効果なしで今ではフィジーでもオーストラリアでも困った存在になっています。
このカエル、昼間はあまり出てきません。
夜になると出てきますが、動きが遅いです。夜、庭を歩く時は踏んづけないようにご注意ください。

マングース

沖縄では、「ハブとマングース」のショーがありますが、マングースの方が蛇よりも強くて勝つ割合が高いです。
そこで、マングースがサトウキビ畑の農夫を守るために持ち込まれました。
フィジーには、薮に住むおとなしい蛇がいましたが、マングースのせいで数がだいぶ減ったそうです。
ところが、マングースはその後、害獣となってしまいました。
鶏のヒナや卵を食べてしまったり、困り者です。

マングースは見た目がリスみたいなので、近くにいたマングースを「可愛い!」と手を伸ばして触った留学生がいました。
ところが、ガブッと噛まれてしまい、バスで街の医院に行って消毒してもらうはめに。
フィジーでも滅多にないことでした。
幸い大事には至りませんでしたが、触らないようにしましょう。

さとうきびのお酒

1980年からフィジーではラムが作られています。スーパーや土産物店、空港内の免税品店などでもフィジーのラムは販売されています。
また、フィジーのラムを使ったカクテルを、リゾートで試してみるのもいいかもしれません。

ナンディのデナラウ地区には、ダークラムからホワイトチョコレートラムリカーなど、様々な種類のラムの試飲して購入できる「Tasting Celler」という酒造会社の直営店があります。